厚さ20cmのマットレスを見て「こんなに厚くて大丈夫?」と感じるかもしれません。
一般的なベッドフレームで使うなら、20cmは厚すぎるとは言いにくい厚さです。フランスベッドは20〜30cmを市場で多く見られるベッド用の標準的な厚さとして案内し、IKEAでも20cmのポケットコイルやフォームマットレスが現行ラインの一部として販売されています。
一方、20cmが本当に「厚すぎる」こともあります。代表的なのは、二段・ロフトベッドで安全柵の高さを削ってしまう場合、ベッド全体が高くなりすぎる場合、床置きで毎日持ち上げるには重すぎる場合です。
つまり、20cmが適切かどうかは寝心地の好みだけでは決まりません。まず「どこに置くか」「完成後の高さは何cmか」「自分で動かすか」を確認してください。
- 20cmが厚すぎるかは、4つの使い方で答えが変わる
- 一般的なベッドなら20cmは「極端な厚型」ではない
- 二段ベッド・ロフトベッドでは20cmが明確に厚すぎることがある
- 一般的なベッドでも「フレーム+20cm」で高すぎないか測る
- ヘッドボードやサイドフレームとの見た目も変わる
- 床置きでは20cmの「重さ」が先に問題になりやすい
- 20cmだから寝心地が柔らかすぎる・硬すぎるとは限らない
- 20cmだから重いとも限らないが、サイズが上がれば負担は増える
- 20cmにトッパーを重ねるなら「合計厚」も確認する
- 20cmを選びやすい人
- 20cmが厚すぎる可能性がある人
- 結論|20cmはベッドでは標準的。厚すぎるかは「高さ・安全・移動」で決める
20cmが厚すぎるかは、4つの使い方で答えが変わる
| 使い方 | 20cmの判断 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 一般的なベッドフレーム | 厚すぎるとは言いにくい | 寝面高、フレームの推奨厚さ |
| ローベッド | 合わせやすい場合がある | 床板高+20cmの完成高さ |
| 二段・ロフトベッド | 厚すぎる可能性が高い | 安全柵とメーカー指定の最大厚 |
| 床へ直接置いて毎日動かす | 扱いにくくなる可能性あり | 重量、床置き可否、換気方法 |
同じ20cmでも、一般的なベッドでは自然な厚さなのに、二段ベッドでは使用不可になることがあります。
「20cm」という数字だけで判断せず、設置環境との組み合わせを見るのがこの疑問への答えです。
一般的なベッドなら20cmは「極端な厚型」ではない
一般的なベッド用マットレスとして見ると、20cmは珍しい厚さではありません。
フランスベッドの2026年3月更新の厚さガイドでは、20〜30cmを市場で最も多く、ベッド用に選ばれやすい標準タイプとして紹介しています。30cm以上を厚型・高級タイプとして区分しており、20cmは「過度に厚い」側ではありません。
IKEAの現行ラインでも、VESTERÖYは厚さ20cmのポケットコイルマットレス。フォームマットレスのÅKREHAMNも厚さ20cmです。ポケットコイルでは24cm・28cmの商品もあり、20cmは厚型ラインの上限ではありません。
ニトリにも、RX05・RJ05EC・TH-002など厚さ20cmのポケットコイル商品があります。
ベッドで使う前提なら「20cmだから厚すぎる」と心配するより、その20cmの中身が自分に合うかを確認するほうが重要です。
二段ベッド・ロフトベッドでは20cmが明確に厚すぎることがある
20cmで最優先したい例外が、二段ベッドやロフトベッドです。
上段には転落防止の安全柵があります。マットレスを厚くすると寝面が上がり、柵の有効な高さが減ってしまいます。
実際、ニトリの現行二段ベッド「MD23 すのこN」では、敷き布団とマットレスを合わせた厚さを10cm以内にするよう案内しています。寝返り時に柵を乗り越える危険を避けるためです。
このベッドに20cmマットレスを使うことは、メーカー指定の範囲を超えます。
フランスベッドの厚さガイドでも、ロフトベッド・二段ベッドは10cm前後のマットレスを前提とするケースがあると説明されています。
二段・ロフトベッドでは「20cmは寝心地がよさそう」より、フレームの最大許容厚を最優先してください。
一般的なベッドでも「フレーム+20cm」で高すぎないか測る
20cmマットレス単体では問題なくても、ベッドフレームと組み合わせると寝面が高すぎることがあります。
確認したいのはマットレス厚ではなく、床からマットレス上面までの完成高さです。
計算の考え方はシンプルです。
床板・すのこの高さ + マットレス20cm = おおよその寝面高
たとえば床板が30cmなら、20cmマットレスを載せた寝面はおおよそ50cm。床板が15cmなら約35cmです。
同じ20cmでも、フレームによって立ち座りしたときの高さは大きく変わります。
IKEAのSONGESANDのように、マットレスの厚さに合わせてベッドベースの高さを調節できるフレームもあります。一方、調整できないフレームでは、購入前に実寸を測っておく必要があります。
ヘッドボードやサイドフレームとの見た目も変わる
寝面が5cm、10cmと上がれば、見た目のバランスも変わります。
特に確認したいのが次の部分です。
- ヘッドボードがどれだけ見えるか
- サイドフレームよりマットレスが何cm出るか
- ベッド下収納を使ったときの全体高
- 枕を置いたときにヘッドボード上端へ近づきすぎないか
IKEAでは20cmのVESTERÖYを複数のベッドフレームとの組み合わせ候補として掲載しており、20cm自体が特殊な厚さというわけではありません。
ただし、手持ちのフレームが低いヘッドボードや浅い囲いを前提にしている場合は、20cmが見た目上「厚すぎる」と感じることがあります。
床置きでは20cmの「重さ」が先に問題になりやすい
20cmを床へ置く場合、厚さそのものより日々のメンテナンスが現実的かを考える必要があります。
フランスベッドは20〜30cm以上の厚手マットレスについて、重量があるためローテーションや通気のための立て掛けに労力が必要と説明し、床からの湿気を避けるためベッドフレームでの使用を案内しています。
現行の20cmコイルマットレスを見ると、ニトリRX05のシングルは約17kg。GOKUMINのプレミアムスプリングはシングル約22kgです。
毎朝マットレスを持ち上げて床を乾燥させる使い方では、10cm前後の薄型とは手間が大きく変わります。
床で使いたい人にとって20cmが厚すぎるかどうかは、「寝られるか」より「持ち上げて手入れできるか」で判断すると実用的です。
床置き可否は商品ごとに異なるため、20cmなら直接敷けると推測せず、メーカーの設置条件を確認してください。
20cmだから寝心地が柔らかすぎる・硬すぎるとは限らない
厚さ20cmと寝心地の硬さは別の指標です。
IKEAのVESTERÖYには厚さ20cmのまま「ふつう」と「かため」があります。ニトリにも20cmのポケットコイルで「ふつう」と「かため」の商品があります。
つまり、20cmという厚みを見ても、硬さは分かりません。
購入時は次を別々に確認してください。
- コイルかウレタンか
- メーカーの硬さ表示
- コイル線径・配列など公開仕様
- ウレタンの硬さ・密度
- 表面のキルト・クッション層
「20cmは厚いから沈み込みすぎる」「20cmなら底付きしない」といった判断も、構造を見ずに決めることはできません。
20cmだから重いとも限らないが、サイズが上がれば負担は増える
20cmの商品同士でも重量には差があります。
ニトリRJ05ECは、セミシングル約13.9kg、セミダブル約20.7kg、ダブル約24kg、クイーン約28.6kgです。同じシリーズ・同じ20cmでも、サイズが大きくなれば移動の負担も増えます。
一方、別構造なら20cmより薄いマットレスのほうが重いケースもあります。厚さだけで重量を推測するのは避けましょう。
ローテーション・引っ越し・模様替えを自分で行うなら、厚さではなく完成品重量を仕様欄で確認します。
20cmにトッパーを重ねるなら「合計厚」も確認する
20cmのマットレスに4〜5cmのトッパーを重ねれば、寝面は合計24〜25cmほど高くなります。
IKEAでも20cmのVESTERÖYに4cmまたは5cmのトッパーを組み合わせるセットがあります。
この使い方自体が問題という意味ではありません。確認したいのは、マットレス20cmだけではなく、トッパーまで含めた完成後の高さです。
ベッドフレームとの見た目、立ち座り、シーツのマチ、二段・ロフトベッドの安全柵などは合計厚で考えてください。
20cmを選びやすい人
次の条件なら、20cmを「厚すぎる」と避ける必要性は小さくなります。
- 一般的なベッドフレームで使う
- ベッドに置いたまま使う
- 20cmを載せた完成寝面高に問題がない
- フレームが20cm前後のマットレスに対応している
- コイルや多層フォームなど、20cm商品の内部構造を選びたい
20cmは現在も複数メーカーで一般的に展開されるベッド用の厚さです。条件が合うなら、厚さだけを理由に15cm以下へ変える必要はありません。
20cmが厚すぎる可能性がある人
次の条件では、より薄いマットレスを優先して確認してください。
- 二段ベッド・ロフトベッドで最大厚が指定されている
- 20cmを載せると安全柵の有効高さが足りなくなる
- 手持ちのフレームとの組み合わせで寝面が高くなりすぎる
- 床に置き、毎日持ち上げて収納・換気したい
- 20cmにトッパーを足した合計厚がフレーム条件に合わない
この場合、問題なのは20cmそのものではなく、20cmと使用環境の組み合わせです。
結論|20cmはベッドでは標準的。厚すぎるかは「高さ・安全・移動」で決める
マットレス20cmは、一般的なベッド用としては厚すぎるとは言いにくい厚さです。現在の公式商品にも20cmのポケットコイル・フォームマットレスが複数あり、フランスベッドも20〜30cmをベッド用の標準的な厚さ帯として案内しています。
一方、20cmが不向きになる条件ははっきりしています。
| 最後の確認 | 問題なければ20cmを選びやすい | 要注意なら薄型を比較 |
|---|---|---|
| 安全 | 通常のベッドでフレーム条件内 | 二段・ロフトの最大厚を超える |
| 高さ | 完成寝面高が使いやすい | フレーム+20cmで高すぎる |
| 扱い | 置きっぱなしで使える | 毎日持ち上げ・収納が必要 |
| 中身 | 20cm商品の構造が目的に合う | 厚さだけを理由に選んでいる |
迷ったら「20cmは厚いか」ではなく、「20cmを載せた後のベッド全体が、自分の部屋・フレーム・使い方に合うか」を確認してください。
寝具の感じ方には個人差があります。最終的な商品選びはご自身で判断し、購入前にメーカー・ブランド公式の商品仕様、厚さ・素材・構造・重量、ベッドフレームの適合条件、床置き可否、お手入れ方法、返品・保証条件なども確認してください。

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