厚さ5cmのマットレスは、一般的なベッドマットレスと比べれば薄めです。
ただし、5cmだから不足と決めるのは早く、トッパー・敷布団との併用なら5cmがちょうどよい商品もあります。1枚で床に敷けるかは、厚さやニュートン値ではなく商品ごとの使用条件で判断してください。
実際、現行の5cm商品には「マットレスの上に使うトッパー」「敷布団と一緒に使うタイプ」「1枚敷きにも対応するタイプ」が混在しています。
5cmで迷ったら、「薄いかどうか」より5cmの層に何をさせる商品なのかを見るのが近道です。
5cmマットレスは3種類に分けると判断しやすい
| 5cmの役割 | 現行商品の例 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| トッパー | IKEA NISSEHOLM | 今あるマットレスの上に重ねる |
| 敷布団・マットレスとの併用 | ニトリ 4つ折り高反発5cm タンスのゲン 純高反発5cm |
敷布団やマットレスと組み合わせる |
| 1枚敷きにも対応 | ライズ東京 SLEEP OASIS 5cmタイプ | 1枚敷き、または既存寝具の上 |
IKEAのNISSEHOLMは厚さ5cmですが、商品区分はマットレストッパーです。既存マットレスへ重ねて、表面の感触を調整する役割。
ニトリの厚さ5cm高反発マットレスは170Nですが、公式説明では「敷き布団と一緒に使う」方法が案内されています。タンスのゲンの5cm・150N・26Dの商品も、敷布団やマットレスへ重ねて使える設計です。
一方、ライズ東京の5cmファイバータイプは、公式に「一枚敷きorベッドマットレスや敷き布団の上」と案内されています。
同じ5cmでも役割が違うため、「5cmなら1枚で寝られる」「5cmなら必ずトッパー」と一括りにはできません。
170Nでも5cmなら1枚使いとは限らない
薄いマットレスで気になるのが、「硬ければ5cmでも大丈夫なのでは」という点です。
ここはニュートン値だけで決めないほうが安全です。
ニトリの現行5cm高反発マットレスは170N。品質表示上はかための範囲ですが、メーカーは敷き布団との併用を案内しています。
タンスのゲンの5cm商品は150N・26Dで、こちらも敷布団やマットレスに重ねて使える商品です。
反対に、ライズ東京の5cmファイバータイプは約300N相当として、一枚敷きにも対応しています。
つまり、5cmの場合は「何Nあるか」→「1枚で使える」と変換しないこと。
素材・中材の構造・反発の仕方・メーカーが想定する使い方まで含めて判断します。
5cmで底付きしやすいかは「沈み切るか」で見る
5cmが薄いと感じる最大の理由は、体が沈んだあとに床や土台の硬さを感じやすいことです。
IKEAのマットレス選びガイドでも、5cm以下は底付き感を感じる可能性があり、トッパーとして使う商品が主流と案内しています。
ただし、底付きしやすさは厚さだけで決まりません。
- 中材がウレタンかファイバーか
- 硬さ・反発性
- 表面が平らか、凹凸加工か
- 一層か多層か
- 体格
- 仰向け・横向きなどの寝姿勢
5cmを1枚で試す場合は、数分横になったあとに腰・お尻・肩が沈み切り、床の硬さを強く感じないか確認してください。
横向きでは肩や腰の出っ張った部分へ荷重が集中しやすいため、仰向けだけで判断せず普段の寝姿勢でも試します。
トッパーとしての5cmなら「薄い」ことがむしろ役割になる
今のマットレスがまだ使える状態で、表面の感触だけを変えたいなら、5cmはトッパーとして十分な厚みを持つ商品があります。
IKEAの現行トッパーは2.5cm・4cm・4.5cm・5cmを展開しており、NISSEHOLMはその中で最も厚い5cmタイプです。
ミズノのリフルマットレス トッパー500も、マットレス本体約5cmの3層ファイバー構造。既存寝具へ足す用途の現行商品です。
トッパーでは、5cm単体で体をすべて支える必要はありません。下にあるマットレスや敷布団と役割を分担します。
そのため、「5cmしかない」ではなく「5cmを既存寝具の上に足す」商品なのかを確認してください。
へたったマットレスの上に5cmを足しても、土台の沈み込みは消せないことがある
5cmトッパーを買う前に、今使っている寝具の状態も確認が必要です。
土台となるマットレスに大きなくぼみやへたりがある場合、上に5cmを重ねても、その沈み込みの影響を受けることがあります。
コアラマットレス公式も、トッパーは本来寝心地を調整するもので、土台のマットレス自体にへたりがあると根本的な解決にならない可能性があると説明しています。
5cmを追加する前に、まず次を見てください。
- マットレス中央が目で見て分かるほど凹んでいないか
- 寝る場所だけ柔らかくなっていないか
- 床板やすのこ自体にたわみがないか
土台が大きく劣化しているなら、5cmを足すより本体の交換を検討するほうが自然です。
床に5cmを1枚で敷くなら「直置き可」の記載を探す
5cmをフローリングや畳へ1枚で敷きたい場合は、商品ページの使用方法を最優先してください。
「高反発」「硬め」「170N」と書かれているだけでは、床への1枚敷き対応とは判断できません。
確認したい表記は次のようなものです。
- 一枚敷き可能
- 床・フローリング・畳に直接使用可能
- 敷布団なしで使用可能
こうした表記がなく、「敷布団と一緒に」「マットレスの上に」と案内されているなら、その使い方を優先します。
5cmは商品設計によって単体使用できる境目になりやすいため、推測で直置きしないのがポイントです。
5cmの利点は、厚さより「動かしやすさ」に出やすい
5cmの薄型は、厚手マットレスより収納・移動しやすい商品を選びやすいのがメリットです。
ニトリの4つ折り5cm・シングルは約2.5kgで、4つ折り時は約91×48×20cm。タンスのゲンの三つ折り5cm・シングルも約2.5kgです。
毎朝片づける、来客時だけ使う、押し入れへ収納するといった用途では、この軽さ・薄さが大きな利点になります。
ただし、同じ5cmでもGOKUMINの高密度ウレタン商品にはシングル約5kgの現行例があり、5cmなら必ず軽いとは限りません。
収納性を重視するなら、厚さとあわせて完成品重量・折りたたみ方・収納時寸法も確認してください。
床置きなら薄いほど湿気対策が不要、ではない
5cmは持ち上げやすい商品が多いため、立てかけて風を通しやすい点はメリットです。
一方、床へ直接置けば、寝具と床の間に湿気がたまる可能性はあります。IKEAも、床へ直置きする場合はこまめに壁へ立てかけて風を通すよう案内しています。
直置きするなら、毎日または定期的に持ち上げられるかまで含めて選びましょう。
「薄いから蒸れない」「すのこを使えばカビない」とは断定せず、部屋の換気・湿度・床材・使用頻度に合わせて管理します。
5cmを選んでよい人・厚い候補も見たほうがよい人
| 条件 | 5cmの判断 |
|---|---|
| 今のマットレスの表面だけ調整したい | トッパーとして有力候補 |
| 敷布団と組み合わせたい | 併用前提の5cm商品を選びやすい |
| 毎日収納・持ち運びしたい | 重量と折りたたみ寸法が合えば候補 |
| 床に1枚で寝たい | 「一枚敷き可」の商品だけを候補にする |
| 5cmで底付きが気になる | より厚い単体用も比較する |
| 今のマットレスが大きくへたっている | 5cm追加より本体交換を先に検討 |
5cmという数字だけで購入可否を決める必要はありません。
マットレス5cmは「薄い」というより、単体用と補助用の境目に商品が集まる厚さです。
既存寝具へ重ねるなら5cmは十分役割を持てます。床へ1枚で使うなら、硬さやN値だけで判断せず、メーカーが一枚敷きを認めているかを確認してください。
寝具の感じ方には個人差があります。最終的な商品選びはご自身で判断し、購入前にメーカー・ブランド公式の商品仕様、厚さ・素材・硬さ、想定される使い方、床置き可否、返品・保証条件なども確認してください。

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