マットレス150ニュートンの硬さは?「かため」でも厚さ5・10・17cmで選び方は変わる

マットレスの150ニュートン(150N)は、現在の家庭用品品質表示法では「かため」に区分されます。

ただし、150Nだから「かなり硬い」「体重○kgならちょうどいい」とまでは決まりません。ニュートンはウレタンフォームを一定条件で押したときの硬さを示す数字で、完成品の寝心地は厚さ・密度・表面加工・層構造・反発特性によって変わります。

特に150Nでは、同じ硬さ・同じ密度でも厚さ5cm・10cm・17cmの商品が現行で販売されています。数字は同じでも、重ね使い向け・床敷き向け・厚手のベッド用では選び方が別です。

この記事では「150Nは硬いのか」という疑問に答えたうえで、150Nを買う前にどこまで確認すればよいかを整理します。

150ニュートンは公的な表示では「かため」

消費者庁の現行基準では、ウレタンフォームマットレスの硬さは次の3区分で表示されます。

N値 品質表示上の区分
110N以上 かため
75N以上110N未満 ふつう
75N未満 やわらかめ

150Nは110Nを上回るため、表示上は「かため」です。

ただし、この「かため」という区分には上限がありません。150Nも200Nも、品質表示上は同じ「かため」に入ります。

つまり、「かため」の表示だけでは、硬めグループの中で150Nがどの程度の位置にあるかまでは分からないということです。具体的な商品を比べるときはN値そのものも確認してください。

150Nは「硬め」でも、同じ150Nで厚さ5cm・10cm・17cmがある

150Nの選び方で最も分かりやすいのが、同じ硬さでも厚さが違えば用途が変わることです。

タンスのゲンの現行商品には、いずれも硬さ150N・密度26Dの高反発ウレタンを使いながら、厚さが5cm・10cm・17cmと異なる商品があります。

現行商品例 硬さ・密度 厚さ メーカーが示す使い方・特徴
純高反発マットレス 5cm 150N・26D 5cm 敷布団やマットレスに重ねて使える薄型
純高反発マットレス 10cm 150N・26D 10cm 床敷きでも使える三つ折り
純高反発マットレス 17cm 150N・26D 17cm 厚手でベッド用としても使える設計

同じ150N・26Dでも、厚さが5cmか17cmかで「150Nの感じ方」だけでなく、そもそもの使い方が変わります。

150Nの商品を比較するときは、N値の次に厚さを見る。これだけでも、数字だけで選ぶ失敗をかなり避けやすくなります。

150Nは体重何kg向け?「50〜75kgなら150N」は1つの目安にとどめる

150Nを検索すると、「何kgの人向けなのか」が気になる方も多いでしょう。

IKEAのマットレス選びガイドでは、ウレタンマットレスの硬さの目安として、体重50kg以下は100N、50〜75kgは150N前後、75kg以上は180N〜と案内しています。

この目安は、候補を絞る入口としては使えます。ただし、家庭用品品質表示法が「150Nは50〜75kg向け」と定めているわけではありません。

同じ体重でも、次の条件で沈み方は変わります。

  • 仰向け・横向きなど普段の寝姿勢
  • 肩幅や腰幅など体型
  • マットレスの厚さ
  • 表面が平らか、凹凸加工か
  • 一層か多層か
  • 下に敷くベッドフレームや敷布団

そのため、体重50〜75kgなら150Nを最初に試す候補にしても、最終判断は沈み込みと寝返りのしやすさで確認するのが現実的です。

150Nなら高反発?硬さと反発は別の数値

150Nの商品には「高反発」と書かれたものが多くありますが、150Nという数字だけで高反発と判定することはできません。

ウレタンフォーム工業会とボーケン品質評価機構では、硬さと反発弾性を別々のJIS試験で測定しています。

  • 硬さ:JIS K 6400-2で測定
  • 反発弾性:JIS K 6400-3で測定

150Nは「押し込むのに必要な力」の指標。押したあとにどの程度素早く戻るかは、別の反発弾性という性質です。

購入候補に「150N・高反発」と書かれているなら、150Nは硬さ、高反発は戻り方の特徴として分けて読みましょう。

150Nでも厚いほど必ず硬く感じるわけではない

厚さ5cmより17cmのほうが材料の量は増えますが、「厚い=表面がさらに硬い」と単純には言えません。

厚さが変わると、体が沈み込める距離、底面から受ける影響、床置きしたときの底付き感などが変わります。表面のN値が同じでも、完成品として受ける印象は一致しません。

150Nの薄型商品を選ぶ場合は、特に次を確認してください。

  • 1枚で使う前提か、敷布団・マットレスへの重ね使いか
  • 床へ直接敷ける商品か
  • 自分の体格で底付き感がないか
  • 折りたたみ部分の違和感がないか

厚手の150Nなら、ベッド高さや重量、収納のしにくさも判断材料になります。

150Nが硬すぎるかは「肩・腰の浮き」で確認する

150Nは公的には「かため」なので、柔らかい寝心地を好む人や、体格・寝姿勢によっては硬く感じる可能性があります。

試せる場合は、単に「硬い・柔らかい」と感想を決めるのではなく、普段の姿勢で次を確認してください。

  • 横向きで肩や腰が適度に沈むか
  • 仰向けで腰の下に大きな隙間ができないか
  • 肩・お尻など一部だけに強い当たりを感じないか
  • 寝返りで体を大きく持ち上げる必要がないか

肩や腰が浮いてマットレスへなじみにくいなら、150Nより低いN値や、表面に柔らかな層を加えた商品も比較対象になります。

150Nが柔らかすぎるかは「腰・お尻の沈み込み」で確認する

150Nは「かため」ですが、体格やマットレスの構造によっては沈み込みを大きく感じることもあります。

特に厚さや表面加工、多層構造によっては、最初に触れる層が柔らかく設計されている場合があります。

次の状態なら、より硬い候補も比較してみてください。

  • 腰やお尻だけが深く沈む
  • 仰向けから横向きへ動くときに沈み込みから抜けにくい
  • 床置きで底付き感がある
  • 数分横になると最初より沈み込みが気になる

「150Nはかためだから絶対に沈まない」と考えず、完成品としての沈み方を確認することが大切です。

同じ商品名でも150Nから170N・180Nへ変わることがある

150Nの商品をネットで調べるときは、古い商品ページ・レビュー・品質表示タグと、現在の仕様が一致しているか確認してください。

ニトリの一部高反発マットレスでは、2026年4月30日に硬さを150Nから170Nへ変更し、三つ折り10cmタイプではその後2026年6月27日に180Nへ変更したことが公式ページに記載されています。

移行期間中には「150N」と記載された品質表示タグの商品が混在する場合があることも案内されています。

一方、同社の厚さ17cmタイプには、2026年9月8日時点で150Nの現行商品があります。

「ニトリの150N」「このシリーズは150N」とブランド名だけで覚えず、型番・厚さ・現在の商品ページを確認してください。

マットレスは同じ販売元でも仕様変更があるため、購入直前の確認が重要です。

150Nの耐久性はN値では決まらない

150Nという数字は硬さであり、寿命の長さを直接示す数字ではありません。

耐久性を見るなら、密度、復元率、繰り返し圧縮試験、保証条件などを別に確認します。

たとえばタンスのゲンの150N商品例では密度26D、ニトリの150N・厚さ17cm商品では復元率95%が表示されています。これらはN値とは別の仕様です。

商品比較では、次のように役割を分けると読みやすくなります。

表示 主に確認できること
150N ウレタンフォームの硬さ
密度(D、kg/m³など) フォームの材料量・仕様を比較する材料
復元率 繰り返し圧縮後のへたりを判断する材料
反発弾性 押した後の戻り方・弾性の特性

結論|150Nは「かため」。選ぶときはN値より次の3点を見る

マットレス150ニュートンの硬さは、現行の品質表示では「かため」です。

ただし、150Nだから特定の体重・寝姿勢に自動的に合うわけではなく、同じ150Nでも厚さ5cm・10cm・17cmのように商品設計は大きく変わります。

購入候補が150Nなら、最後は次の3点を確認してください。

  1. 厚さと想定される使い方
    重ね使い、床敷き、ベッド用のどれなのか。
  2. 150N以外の仕様
    密度、復元率、反発特性、表面加工、層構造を確認。
  3. 自分の姿勢で沈みすぎ・浮きすぎがないか
    体重表は入口にとどめ、普段の寝姿勢と寝返りで最終確認。

150Nは「硬めグループに入る」という情報までは明確ですが、自分に合うかどうかは厚さと構造を合わせて見ないと判断できません。

寝具の感じ方には個人差があります。最終的な商品選びはご自身で判断し、購入前にメーカー・ブランド公式の商品仕様、硬さ、厚さ、素材・構造、使用条件、お試し・返品・保証条件なども確認してください。身体の痛みやしびれ、強い睡眠の悩みが続く場合は、寝具だけで解決しようとせず医療機関への相談も検討してください。

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